遂に発売された、待望のデッドラ最新作「デッドライジング4」。早速ストーリーモードと、マルチプレイモードをプレイしてみました。ゾンビパラダイスは健在で、期待通りの作品になっています。少し物足りない点としては、マルチプレイのボリュームが少ない点です。
コンテンツ
デッドラの世界観が味わえる「ストーリー」
「デッドライジング4」でのストーリーモードは、1人プレイ専用です。
「デッドライジング2」「デッドライジング3」では、ストーリーでの協力プレイが可能でした。
本作のストーリーでは初代デッドラのウィラメッテが舞台となり、再びアウトブレイクが起こります。
主人公はデッドラ1の「フランク・ウェスト」で、その原因を究明するべく、再びウィラメッテに向かいます。
政府や軍の陰謀が垣間見え、デッドラシリーズのストーリーっぽさが演出されており、シリーズファンには楽しめる内容だと思います。
本作には、日本語字幕と日本語音声が収録されています。日本語音声もあるので、忙しい操作時にもちゃんと物語が頭に入ってきます。
お金やシェルターなどの「新要素」
「デッドライジング4」には、いくつかの新要素が追加されています。
アイテムを購入する為の「お金」や、セーフハウスの代わりとなる「シェルター」など。
ストーリー中、ランダムに発生するイベントもあります。
避難用シェルター
セーフハウスのような「避難用シェルター」。マップにいくつか点在しており、シェルター内のゾンビを殲滅すると解除する事ができます。
シェルターを解除すると、アイテムが購入できるショップが出てきます。
生存者が各カテゴリーのアイテムを販売しています。
- 武器
- フード
- 服装
- マップ
- 車両
これらを購入するには、スクラップが必要となります。
また「避難用シェルター」にはレベルが存在し、生存者を助ける事でレベルが上がります。
レベルが上がると、ショップの品揃えが良くなっていきます。
お金の代わりとなる「スクラップ」
スクラップはゾンビを倒す事や、各所にある引き出しやカバンから入手する事ができます。
スクラップは「避難用シェルター」のショップで、アイテムを購入するのに使えます。
ランダムに発生するイベント
ストーリーをプレイ中に発生する、ランダムなイベント。
敵を倒したり、生存者を救助したり、色んなイベントがあります。
イベントをクリアする事で、リワードやスクラップを手に入れる事ができます。
「カメラ」の新機能
「カメラ」にはいくつかの新機能が追加されています。
発売前から話題となっていた、「自撮り」。暗い場所でも撮影ができる、「暗視モード」。
更にストーリー中の謎を解くのに必要な、「スペクトラム アナライザー」。
ただ写真を撮るだけでなく、シーンに合わせた使い方ができるようになっています。
スキルツリーと便利なアイテム管理
本作には、キャラクタースキルが4つ存在します。レベルアップ毎に1ポイントもらえます。このポイントを使ってスキルを強化していきます。
アイテム管理では、「武器ホイール」が搭載されています。カテゴリー分けされているので、アイテムの管理がやりやすくなっています。
スキルは4つのカテゴリーがある
- 「乱闘」近接攻撃系のスキル
- 「忍耐力」ライフ系のスキル
- 「射撃」銃のスキル
- 「サバイバル」アイテムスロット増加やPPアップ系のスキル
自分のプレイスタイルで、強化していくスキルを選ぶといいです。
べえやんは、「忍耐力」にポイントを振っています。今作では、敵の攻撃が当たったから分かりにくく、けっこう手数が多いです。
体力をしっかりと見ていないと、瀕死状態になってる事が多かったので、ライフ系を強化しています。
便利なアイテム管理
本作では十字キー長押しで、武器ホイールを出す事ができます。
今までのデッドラでは、全てのアイテムが全部同じ場所で管理でした。
十字キー → 長押しで「遠距離武器」
十字キー ↑ 長押しで「近接武器」
十字キー ← 長押しで「投擲武器」
十字キーを1回押す事でも、アイテムの変更が可能です。
アイテムホイールの実装により、アイテム変更や管理がとても便利になっています。
デッドライジングの醍醐味「コスプレ」
マップ内には様々なコスチュームがあり、着替える事ができます。
過去作を見てもコスチュームの数が豊富なので、本作でもそれなりに数が多いと思います。
女装をしたり、カッコよくキメたり。自分の好きな服装にできるから、これもデッドライジング4の醍醐味です。
従来のシリーズ同様、変態っぽいコスプレをして楽しむ事も可能です。
服装での追加要素では、「タトゥー」がありました。これはショップで購入する事ができます。
武器と車両の「コンボ」も健在
デッドライジング2から追加された、「コンボ」。アイテムを組み合わせる事で、強力な武器を作る事ができます。
また武器の他に、車両も組み合わせる事で「コンボ車両」を作る事ができます。
コンボ武器を作るにはマップ内に落ちている、設計図を入手する必要があります。
「マルチプレイ」は2日間を生き延びるモード
デッドライジング4のマルチプレイは、最大4人で協力プレイができます。
マルチプレイモードでは、4つエピソードがあります。2つのパートに分かれていて、1日目と2日目で構成されています。ミニゲームみたいな感じで、1マッチ30分程度で終わります。
1日目の始まりに、毎回ランダムな目標(ミッション)が与えられます。
各エピソードには様々なミッションが用意されており、これをクリアする必要があります。ミッションをクリアする事で、ポイントやクレジットをもらう事ができます。新しいエピソードを解除するには、一定数ミッションをクリアする必要があります。
ゲームの目的としては、高スコアを出して世界ランキングに挑戦する感じです。
マルチプレイの流れ
マルチプレイでは、メモリアル メガプレックスの「モール内」が舞台となります。
1日目は、セーフハウスから始まります。開始直後は、待機時間がありすぐに外に出る事はできません。
この時間を活用し、アイテムを揃える感じです。アイテムは落ちているものや、自販機で購入する形です。自販機のアイテムは、「スクラップ」で購入できます。
マルチプレイの主な目的は、ミッションをクリアする事。
制限時間があり、午前0時までに新しいセーフハウスにたどり着ければ1日目がクリアとなります。
制限時間内に、より多くのミッションをクリアする事で、PPとクレジットをたくさんもらく事ができます。
2日目を生き延びればエピソード完了
2日目もセーフハウスから始まります。1日目と違うのは、集めたアイテムを所持している事です。
1日目に強い武器を集めておく事で、2日目を有利に進める事ができます。
2日目の流れも1日目同様、制限時間内にミッションをこなしながら、セーフハウスへたどり着く感じです。
1日目と2日目をクリアする事で、無事エピソードが完了となります。
マルチプレイにかかる時間は30分ほど。さくっとプレイできますが、少し物足りないです。
キャラクターの育成要素
マルチプレイでは、4人のキャラクターを選ぶ事ができます。キャラクターには特別なスキルなどはなく、違うのは見た目と初期装備だけです。
- 「Isaac Tremaine」大ハンマー
- 「Jessa Yatsuda」ショットガン
- 「Jordan Maxwell」手榴弾
- 「Connor McMann」スーパースプレー(回復)
ストーリーと同じく、PPを獲得する事でレベルが上がっていきます。
スキルはストーリーと同じもので、どのスキルから強化するかは自分次第。
キャラの初期装備に合わせて、スキルを強化していくのもありだと思います。
キャラは、服装などの見た目を変える事ができません。キャラクターの数も4人と少ないし、やはりボリュームが足りない気がします。
マルチプレイの特典
マルチプレイにはトライアルがあり、クリアする事で特典をもらう事ができます。
特典は強力な「ゴールド コンボ武器」の設計図です。
この設計図を手に入れるには、イベントリーの「ゴールドバー」が必要となります。
コンボ武器の作成に必要な「設計図」「部品」「ゴールドバー」で、作成する事ができます。
物足りない「マルチプレイ」
本作のマルチプレイには、協力モードが1つしかありません。上記で説明した、エピソードを最大4人でプレイするものです。
これはこれで面白いのですが、過去作をプレイしていると少し物足りなく感じます。
過去作(デッドラ2、3)では、ストーリーモードで協力プレイができました。フレンドと長い時間をかけて、ストーリーを楽しむ事ができました。
真剣に物語を楽しんだり、広大なマップを探索したり。「デッドライジング オフ・ザ・レコード」ではフレンドリーファイアになってたので、フレンドと対戦する楽しみ方もありました。
小さな楽しみ方としては、カッコいい服装や、キモい服装でフレンドを笑わせる事。
これらのように過去作で楽しめた事が、デッドライジング4では出来なくなっています。
やはり物足りないので、ストーリーで協力プレイができるようにしてほしかったですね。
あとはもう少し長く自由に遊べる、「サバイバルモード」みたいなのが欲しいですね。
「デッドライジング4」で無くなったもの
「デッドライジング4」の主人公は、初代デッドラの「フランク・ウェスト」さんです。
フランクさんはゾンビとの戦いで、人類最強のジャーナリストです。
初代デッドラでは、「体術」が多くありました。「ラリアット」とか「サマーソルトキック」とか。
残念ながら本作では、このような「体術」がありません。初代デッドラをプレイした方には、少し物足りなく感じると思います。
もう1つ残念な点は、「サイコパス」が登場しない事です。
”サイコパスもどき”のような敵は登場しますが、インパクトが薄い。
ゾンビだけでなく、強烈なサイコパスがいる事で展開が面白くなっていたんですよね。
新要素も良いですが、シリーズ恒例の要素がなくなるのは寂しく感じました。