デッドライジングシリーズ待望の新作「デッドライジング4」。前作から約3年ぶりの発売となりました。ストーリーやマルチを、一通りプレイしてみました。ゾンビ好きにはたまらないゲームですが、シリーズのファンとしては少し物足りない気がします。マルチプレイを楽しみたいなら、過去作の方が良いと思いました。個人的見解の記事となります。
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緊張感がなくなったゲームプレイ
デッドライジングシリーズには、ストーリーに制限時間がありました。
初代「デッドライジング」では、72時間のうちに様々な事をクリアする必要があります。
「デッドライジング2」でも制限時間があり、更にゾンビ化を防ぐ「ゾンブレックス」も探す必要がありました。
「デッドライジング3」では、制限時間はありませんが、クリア時間によってエンディングが変化しました。
しかし「デッドライジング4」には制限時間がなく、のんびり遊ぶ事ができます。これはこれでじっくり遊べるので、良いかとも思います。
でも「時間制限」がない事で、緊張感がない。時間に追われながら焦ってプレイするのが楽しかったんですよね。
「グラフィック」は前作の方が良い
久しぶりに「デッドライジング3」をプレイして思った事は、”グラフィックが良い”事です。
「デッドライジング3」の発売日は、2014年9月4日。アメリカでは2013年11月20日に発売されています。
「デッドライジング4」よりも、前作「デッドライジング3」の方が映像がキレイに思えるんですよね。
「デッドライジング3」
「デッドライジング4」
「デッドライジング4」では、キャラやゾンビをはじめ、1つ1つの画が少し荒い気がします。
一方「デッドライジング3」では、滑らかな光沢で覆われている感じで、とてもキレイなグラフィックだと思いました。
約2年ぶりの新作なので、もう少しグラフィックが進化していても良かったのではと思いました。
バグが多い「デッドライジング4」
デッドライジング4を数日プレイしてみましたが、とにかく「バグ」が多いです。
小さなバグから時には、進行不能になるバグも。
小さいバグとしてはミッションなどのアイコンが消えなかったり、攻撃が当たらないゾンビがいたり。この辺はまだプレイには、支障はありません。
しかし酷いバグになると、プレイ続行が不可能になります。
アクションを起こそうとすると、そのまま固まったり。今までで一番酷かったのは、空中に浮遊していくバグ。
ドアを抜けようとしたらそのまま空中へ放り出され、操作不能に。
グラフィックが荒いのはまだいいですが、プレイできなくなるバグは嫌ですね。
デッドラシリーズの「マルチプレイ」
初代デッドライジングは、1人用のゲームでした。新作が出るにつれ、マルチプレイモードが搭載され、フレンドと楽しめるようになりました。
「デッドライジング2」から、ストーリーで協力プレイができるようになりました。
しかし最新作の「デッドライジング4」では、ストーリーでの協力プレイが排除され、1人専用もモードとなっています。
「デッドライジング4」のマルチプレイ
キャンペーンCoopがなく、1人専用となっている。
マルチプレイは、最大4人で2日間を生き延びるモード。
1マッチのプレイ時間は約30分。
「デッドライジング3」マルチプレイ
キャンペーンCoopに対応。最大2人で、ストーリーモードをプレイする事が可能。
その他マルチプレイはなし。
「デッドライジング2」マルチプレイ
キャンペーンCoopに対応。最大2人で、ストーリーモードをプレイする事が可能。
対戦モード「TERROR IS REALITY」。最大4人で色んな競技で、競い合うモード。
「デッドライジング2 オフ・ザ・レコード」マルチプレイ
キャンペーンCoopに対応。最大2人で、ストーリーモードをプレイする事が可能。
マルチプレイ「サンドボックスモード」。制限時間の72時間以内で、自由に遊び回る事が出来るモード。最大2人で協力プレイ可能。
マルチが切断される「デッドライジング4」
「デッドライジング4」のマルチプレイが切断される事が多いです。
基本プライベートで遊びますが、プレイ中にフレンドが強制退出される事が多いです。
IGNでも同じような事が書かれていましたが、「技術的な欠陥」が多いような気がしますね。
最近アップデートで改善されましたが、マルチの内容も改善してほしいです。
まぁ改善というよりは、もう少し色んなモードを搭載してほしいですね。
マルチは圧倒的に「過去作」
「デッドライジング4」のマルチよりも、「デッドライジング3」の方が圧倒的に面白く感じました。
ストーリーをフレンドとプレイする事ができるし、プレイ時間も長い。
また自由度も高くのんびり遊べるので、前作のマルチの方が面白いです。
普通にゾンビを倒すのも楽しいし、何と言っても「サイコパス」との戦闘が燃えますね。
ただ2人でプレイすると、どうしても難易度がぬるくなってしまいます。
でも「デッドライジング3」には、通常のストーリーモードよりも難易度が高い、「ナイトメアモード」があります。
難しいモードもちゃんとあるので、何回も遊べるのが魅力的です。
過去作では色んな楽しみ方ができるマルチプレイ
「デッドライジング3」では、ストーリーモードを最大2人でプレイできるので、それだけの楽しみ方があります。
ストーリーモードには、様々なやりこみ要素があります。このやりこみ要素は「収集物」を集める事です。
やりこみ要素「収集物」
- フランク・ウェストの像
- 悲しい結末
- ZDCスピーカー
- コスチューム
収集物を完全制覇する為に、フレンドと協力する。これだけでも楽しめると思います。攻略サイトを見ない方が更に楽しめると思います。
特に「コスチューム」を集めるのが、フレンドと盛り上がると思います。
「コスチューム」を集めるのが楽しい
コスチュームを集める事も、やりこみ要素の1つとなっています。
SWATになりきったり消防士になりきったり。またデッドライジングの醍醐味でもある、変態コスプレもあります。
フレンドにカッコいいコスチュームを見せつけるか。それともキモいコスチュームで、笑いを取りに行くか。
「デッドライジング3」にはシリーズ恒例の、隠しコスチュームも存在します。
ネタバレで楽しみがなくなるのでここでは書きませんが、ニヤッとするコスチュームとなっています。
「デッドライジング4」ただミッションをこなすだけのマルチ
「デッドライジング4」のマルチプレイは、2日間を最大4人で生き残るモードです。
他のゲームで言うと、「サバイバルモード」を想像しそうですが、ボリュームは少ないです。
マルチプレイのパートは1日目と2日目の2つに分かれています。1つのパートで約15分程度のプレイ時間なので、2日間をクリアするのに約30分かかります。
マルチプレイの目的はただ生き延びる事で、特にやりこみ要素などはありません。
やりこみ要素として言えるのは、「トライアル」をクリアしてマルチ専用のスキルを解除する事ぐらいです。
ストーリーを同じスキルもあるので、レベルを上げて全スキルを解除するのもやりこみ要素の1つです。
マルチ好きやデッドラシリーズのファンから見れば、「デッドライジング4」のマルチは物足りなく感じると思います。
ただ最大4人で遊ぶ事ができるので、大勢で楽しみたい方には嬉しいと思います。
スキルの「体術」がなくなった
初代デッドライジングでは、スキルで多くの「体術」を使う事ができました。
ボタンのコマンドなどで、体術を繰り出す事ができ、これがまた面白かったんですよね。
体術は、「ジャーマンスープレックス」「ニードロップ」「ラリアット」「サマーソルトキック」など。
極めつけに面白かったのが、「ゾンビウォーク」です。これはフランクがゾンビの真似をする事で、ゾンビ達の狙われなくなるスキルでした。
「デッドライジング2」でも体術が多く、スキルに遊び心がありました。
「デッドライジング4」のスキルはとても豊富ですが、「強くなる」事だけが目的のスキル。
もう少し、ユニークなスキルを取り入れてほしかったです。
悪くはないが全体的に物足りない新作
シリーズ待望の最新作である「デッドライジング4」。アクションゲームとしては、無難に楽しめる作品だと思います。
しかし過去作から変化があるので、シリーズファンの方には物足りない作りだと思います。
やはり一番物足りないと思うのは、ストーリーの協力プレイが排除された事。あと「サイコパス」も登場しないし、個性的な生存者も登場しません。
フレンドと協力して、攻略する楽しみがなくなった。またフレンドとバカをやって楽しむ事もできなくなりました。
ストーリーCoopがなくなったのは、初代デッドライジングを意識したからかもしれませんね。
「デッドライジング4」の楽しみは、全体的に物足りないですが、さくっとプレイするには、ちょうどいいボリュームなのかもしれません。